ママンのシミだらけの豪華な刺繍着物、どこに行く?
東京都の着物の洗い張りとシミ取り職人のOさんのHPのフォームに、ママンのお古の着物がシミだらけの状態をお伝えをして。
それから電話をして。
受付に女性が出てきて、論理的で簡潔で的確な返事をしてくれてて、すごい有能な方で。
フォームからのメールでの返事も早速で論理的でキチンとしていたし。ここは有能。
「実際に見てからなら見積りやお返事を出せる」とのこと。
宅急便で送付したら。
早速メールでのお返事。
見積りがあまりにも高額で。
さすがに困ったので。
お電話で私「省略をすれば、お安くなりますか?」
受付女性「このお直しは全部重要なものなので、省略するのは困難ですね」
申し訳ないけど、いったん返却をしてもらって。他のお店にも見せて、それらも全部同じように高額なら、諦めます。ごめんなさい。
見積りが、合計 172,150円(税込み)!
(仕上がり目標 70~80%)
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【作業内容】
目立つものとして、両胸や下前などに濃いシミが見られるほか、上前の白地にボヤっとした茶色いシミが出てきていました。
また、全体的に経年によるシミや、袖には擦った後のようなスレなどが見られます。
特に、左胸の状態がひどく、円形の濃いシミがある上に着物に描かれた白地の花が滲んでしまっていました。
作られてからだいぶ時間もたっていると思いますので、やはり洗い張りによるお手入れがベストだと思っております。
作業としましては、まず着物を解き、反物状に戻してからしみ抜き・水洗いをします。
特に左胸と上前は既に生地が傷んでいるかもしれませんので、可能な限りしみ抜きをして、
残ってしまう箇所は細かいパールの粒子を吹き付けるなどしてシミを隠します。
また、滲んでしまった手描きの花は一度落としてしまい、再度描き直します。
それ以外のシミ・スレは、生地の状態を見てできる限りしみ抜きやスレ直しをしていきます。
(なお、使われている金はおそらく水で溶けださないと想定しておりますが、
もし水溶性でしたら追加作業がかかるかもしれませんので、ご連絡させていただきます。)
裏地には既にシミが移ってきているので、新しい生地(八掛はお好きな色に変更可)と交換させていただき、
ご希望の寸法でお仕立て直しをします。
【作業代金】
洗い張り 22,500円 (解き、表洗い込)
しみ抜き 63,000円
八掛・胴裏生地交換 28,000円
お仕立て 43,000円
小計 156,500円、消費税 15,650円
作業代金 合計 172,150円(税込み)となります。(仕上がり目標 70~80%)
ご検討の程、よろしくお願い致します。
ご不明な点は、お電話でもメールでも構いませんので、
ご遠慮なくお問い合わせください。
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お手入れは、お内金として作業代金の半額ほど(または全額)お振り込みいただいてからのスタートとなります。
ご利用規約を必ずお読みいただいてから、下記口座までご入金くださいませ。
(*WEBからのお申し込み、ご来店でのお申し込みの方は重複する内容となります。ご了承ください)
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お振込先
(略)
*振込手数料につきましては、誠に恐れ入りますがお客様ご負担とさせていただきます。
*ご名義が異なる場合、確認ができない事がございますので必ずご連絡くださいませ。(旧姓、ご主人様名義など)
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*仕上がり目標の目安*
100% …指摘されてもわからない 完璧な仕上がり
90% …シミがほぼわからない 間近で指摘されるとうっすらと影がある
80% …指摘されると判るが、全体でみるとシミはほぼわからない
70% …指摘されると判るが、シミが薄くなっていると実感できる
60% …シミが薄くなったと実感できる 遠目でうっすら判るぐらい
50% …シミの濃さが半分くらいになった 生地によってはシミが目立つ
40% …シミが薄くなる程度 きれいになった実感はあまりない
30%以下 …シミが薄くなった感じはするが、まだ付いているとはっきり分かる
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*納期の目安*
●洗い張り、お仕立て・・・ご入金後約2ヶ月~半年くらい
●しみぬき、生け洗い・・・ご入金後約1~2ヶ月
ご依頼が重なる時期においては、納期が前後する場合がございます。予めご了承くださいませ。
ご着用の予定がある場合は、事前にお申し付けいただければ優先的に作業いたします。
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*ご利用規約*
●お預かりからお見積もりまで
・お見積りは、お品物をお預かりし、テスト後ご連絡いたします(1週間前後)。
・作業は、仕上がり目標・作業内容・お見積り金額をご連絡し、ご入金を確認してから進めさせていただきます。
(生地が弱って作業に耐えられない等、状態によっては作業致しかねる場合もございます。)
●お支払方法
・作業代金の全額もしくは半額をお振り込みいただいてから作業を進めさせていただきます。
・ご入金は、お見積りのご連絡後10日以内とさせていただきます。
・残金は、店頭または、代引きでのご納品の際もしくはお振り込みによるご入金となります。
代引きの場合、配送料・手数料は着払いにてお支払いください。
尚、作業代金が3万円(税抜)以上の場合、送料は無料となります。
・お見積り、作業工程の変更時は、作業を中断しご連絡致します。作業再開はご了解を得てからとなります。
●保管について
・作業完了のご連絡から、一か月保管致します。期限を越える場合には、配送にての納品をお願い致します。
・作業完了のご連絡から一か月ご連絡がない場合、保管料を申し受けることがあります。
・作業不可能、お見積り金額が見合わない等によるご返品の場合も同様に、お預かりしてから
1か月以内にご返品となります。
・配送によるご返品は、着払いとなります。
●その他
・畳紙のご指定が無い場合、着物は三つ折りサイズ・帯は帯用の畳紙を使用し、ご納品時に新しいものに交換致します。
お預かり時の畳紙は処分致します。
・胴裏、八掛を新しく交換の際、現在付いている生地は指示がない限り処分致します。
処分品はお預かりから1週間の保管となります。
・染め替えは生地のスレが目立ちやすくなりますので、スレ直しの作業をお勧め致します。
・絞り染めは作業により絞りが伸びたり、生地の風合いが変わることがございます。
・金加工の際は元の金の色に合わせますが、多少色みが変わる場合がございます。
・柄が無くなる、色止めがされていない等の製造過程でのトラブルは当店では弁償致しかねます。
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(略)
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次の店に。
東京都の
着物をビニールに包んで、お手紙で事情説明をしたのを同封して、宅急便。
翌日午前に、早速お電話。
お返事の内容は。
要約だけど。
「例のお安くはできるけど」
「濃いシミの部分はもう生地が傷んでるから染み抜きは無理と諦めて、上から他の模様を描いてごまかすのが一番楽」とか。
「ここまで汚れがこびりついてると、もう洗い張りはできない。豪華な刺繍の上に汗シミがかぶさってるから、刺繍糸の色が水で洗うと色が抜けて広がるから」。
私「洗い張りができないってことは、今後、この着物を着て汗かいたら汚れ落しももうできないってことになるわね」
店主「汗抜きとかはできるし、他の方法で汚れ落としはできるけど。水での洗いは無理。洗い張りは無理」
私「もう洗い張りができないのなら、この着物はもう無理でしょうね。汚れたら完全にきれいに洗えないってことだから。それならもう、この着物は諦めます」
店主「洗い張りができないと、筋消しできないから、仕立て直しもできないからね」
返却をしてもらって。
最初のO屋さんに高額にするか、他の候補の店に次々出してみるか、諦めるか。
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追記
東京のシミ取り職人の三島さんのツイッターで知った情報ですが。
着物のお手入れは、
・部分的なしみぬき
・汗抜き
丸洗いではなく、汚れているところだけをなおすのがオススメです。
そして薄汚れてきたら解いて洗い張りをしてください。
三島さんは、着物を丸洗い、生き洗いには批判的ですが。着物をドライクリーニングするための液体が汚染されてるからよくないからってことで。
でも中には、真面目な丸洗い業者さんもいるとか。
東京都の丸洗い業者の繁伊さんとかはキチンとしているとか。
水でよう洗えない着物、洗い張りができない着物だと、ドライクリーニングだけど。でもドライクリーニング屋の洗い用の液体が汚染されたままのが多いからだめだけど、中には洗い用の液体をキチンとしているのもあるとか。それならギリギリ大丈夫みたい。
ママンの古いシミだらけの着物だけど、洗い張りはダメでも、キチンとした着物専用の丸洗い業者さんでもキチンとした業者さんになら妥協点としてギリギリありかもしれません。
ママンの古い着物は、シミ抜きだけを、有能なシミ抜き業者さんにしてもらって。
汗抜きだけをしてくれる業者さんを探して。
全体的に汚れてきたら、本当はバラバラに分解して洗い張りが最善なんだけど、洗い張りがようできん古い着物の場合は、妥協点として良心的な丸洗い業者さんね。
今後は、定期的に、東京都の丸洗い業者の繁伊さんに、きれいな溶液で丸洗いをしてもらうことにします。それならいいか。
組合員名簿 | 東京都染色補正しみぬき組合
http://hoseikumiai.jp/list/index.html
繁伊
http://hoseikumiai.jp/list/shigei.html
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