近江縮の反物を売ってくれた店からの懇切丁寧なお返事をいただきました。

 

 

 

kimonoranekonote.hatenablog.com

 

 

 

前回からの続きです。

 

 

 

 

 

先日、近江縮の反物の着物屋さんに、疑問や進言のメールをだしました。

 

早速、懇切丁寧なお返事をいただきました。

とても誠実なものを感じました。

 

以下、店名は伏せて、言い分の部分だけ載せますね。

 

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●●●●●様

 

いつもお世話になります(着物屋の店名、担当者名)です。

 

お送りさせて頂きました近江ちぢみについてのご指摘について
不快な思いを与えてしまい、申し訳ございません。
お詫び申し上げます。

 

いろいろな方からご指摘を受けられたようですが
ワタクシ共からのご返答をさせて頂きます。

 

【証紙について】
まず、証紙についてですが、
織元の滋賀県では上布のような手織りの織物には
証紙のようなモノがあるかもしれませんが
ワタクシ共のように、自動織機で織った織物に関しては
各商社でラベルを付けたりするようなことしかできないのです。

今後、ラベルなど証紙の代わりになるようなモノを作るなど
考えていきたいと思います。

 

【国産について】
正真正銘の滋賀県で織っている国産麻織物です。
海外で織っている商品ではございません。

織も仕上げ加工も、滋賀県愛荘町でしております。

ワタクシ共では、国内で織った品は国内表示
海外で織った品は、海外表示を必ずしております。

 

国内生産が超高額になるというのは
業界人の過ちです。
小売りまでの中間業者が利益を余分に取っているため
超高額になって出回っていますが
ワタクシ共のように、産地(機屋)さんに行き
直接OEMで生産して、買い取りで全て引き取っているので
適正な価格販売を実現しております。

呉服店さんでは、委託などして品物を借りておられるので
販売価格が全て高額になっているのが実情です。
それは呉服業界の間違った習慣なのです。

ただ、手織りの上布などは確かに高価になりますが
ワタクシ共の近江ちぢみは、洋装の織機を使った自動織機の織物です。
これは近江縮だけでなく、小千谷縮も同じです。

 

【トップ染について】
トップ染というのは、糸の名称です。
色々な色糸が混ざり合った糸のことをトップ染といいます。
これは麻だけでなく、正絹でも綿にもある糸です。
洋装で使っている糸を和服に応用しているのです。

ワタクシ共は全ての商品にたいして、染・織・加工など
全てにおいて正直に表示してきました。
聞かれたプロの方というのが、どのような常識でお考えなのかわかりませんが
今後も初心者の方から、着慣れた方など
全てのお客様の役に立てるために、引き続きこの方針だけは曲げずに
貫いていく考えです。

着物屋さんの店名)が、そういう店だということだけは
ご理解頂きたくお願い申し上げます。

宜しくお願い致します。

 

着物屋さんの店名、担当者名)

 

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私から早速お返事を出しました。

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 (着物屋さんの店名、担当者名)様

 

貴店からのさっそくの懇切丁寧なお返事、ありがとうございます。」

私が着物のプロの方から聞いたことで色々とショックを受けて疑心暗鬼におちいりましたけど。
直接、疑心暗鬼を貴店に問い合わせ確認をしてよかったです。

色々と不躾なことを書きましたけど。
懇切丁寧なお返事をしてくださって本当に立派です。

海外製品ばかりになって国内産業や職人さんが空洞化することを恐れるので、できるだけ国内産業や職人さんを応援したいのと。
とは言っても、高額過ぎると無理だから、海外からの安いのを買うしかないのかと。
両方の間で色々と悩んでいましたけど。
国内産なのと、消費者としてギリギリお安い値段で買えるのとをギリギリ折合をつけられるようなら、今後も貴店を応援しますので。
直接貴店に問い合わせて本当に良かったです。


今はSNSやネットを通じて、着物業界についての噂とか色々聞きますけど。
みんなにその疑心暗鬼や噂について、その真偽を考えてもらうために、そのことを書きますね。
貴店の名前は出しませんので。

私からのメールでの質問と、貴店からの返事と言い分と釈明とを貴店の名前を出さずに載せますね。

https://kimonoranekonote.hatenablog.com/entry/2021/05/07/151313

 

(私の名前)

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私は、今後もこの店を利用していくつもりです。

色々と疑問に思ったことや疑心暗鬼があれば、真正面からぶつかっていけばいい。

この店には、まだギリギリの部分で妥協点が見つけられそうです。