メモ (以下、要約)
着物の反物の水通し
まおじゃらんさんのブログでの体験談
★ 反物の水通しは、お安いのは機械を通す方法でやる
★ 古い反物だと、機械を通す方法だと裂けるリスクあるので断られた
★ 古い反物でも、技術のある職人さんが丁寧にやれば手作業でやればできた。職人さんが手作業でやるのだと、その分お金がかかるのでしょうね。
★ 既製品の着物だと水通しをキチンとしていないので自分で洗ったら縮んだという例があったのでもう木綿や綿麻の既製品は買わないことにした
「本麻の長襦袢」ってタイトルで興味がわいたのでチェックしたら。
意外なところで、いい情報が得られましたよ。
=======================
でもいつもお馴染み着物問屋さんのお仕立てキャンペーンで仕立てに出そうとしたら、水通しの段階で差し戻しになりました。 「古い反物なので、もしかしたら裂ける可能性があるので、危ないので水通しの機械を通せない」 と言うのでした。 お馴染み着物問屋さんの下請けさんでは、水通し&プレスを機械で行うのです。どうやら大抵はそうらしいですね。
わたくしは、染織こだまさんが、木綿反物や麻反物を、完全に縮ませるために、会長自ら何度も何度も水通ししてらっさるのをブログなどで拝見していたので、きちんとしたところが丁寧に水通しする意味をよく知っております。
でも現実にはそんなところは滅多になくて、木綿反物も本麻の反物も、たいていの着物屋さんで仕立てを頼むと、水通しか湯通しが必要になりますが、それは機械で行うものです。
機械で水通しした反物を着物に仕立てて、実際に自分で自宅で洗うと、ほんの少しではありますが確実に縮みます。わたくしの場合は気にしなくていいレベルなのでそのまま着ています。
でもたまにお安いプレタの綿麻着物などを買うと、そもそも水通ししてないのか、かなり縮んで、着られなくなっちゃったこともありました。なのでもうプレタでは木綿も綿麻も買いません。
ネットでお高い反物を買うのも躊躇しちゃうんですが、お高いのはきちんと水通ししてくれるんでしょうか?
(略)
正絹の反物は湯通し後に仕立てますが、正絹の着物は自宅で水洗いしませんので、機械で湯通しされても何とも思ったことありません。
ちなみに染織こだまさんで仕立ててもらった木綿着物はどれも、まったく縮んでおりません。普段着物に於ける水通しの重要性をしみじみ感じるのでした。
まあとにかくそういう訳で、この反物は、お馴染みの着物問屋さんには仕立てを断られてしまいました。 。。。んで途方にくれちゃった。 どうすんだこの小千谷縮の反物。 長襦袢か長着にならないのならば、ワンピースにでもする? うーーーん(><) 和裁士さんは大勢いらっさいますが、手で水通しまでしてくれるところは見つかりません。こうなったら自分で水通しして、和裁士さんのところに持ち込むか。でも水通ししたあと地を整えるとかどうすんの?これ縮だけどどうやってアイロンする?
するとてんてん親分が、ネットで調べて送ってくれました。どうやらできないことはないのです。やるっきゃないでしょうか。 。。。 。。。 。。。
すると、てんてん親分が、人伝で、京都の仕立て工房さんを紹介してもらったと、知らせてくれたのでした。
(略)
結果は、大吉でした。
その会社では、機械が通せないなら手で水通ししてくれるとのことで、すぐに作業にかかってくださった。仕立ての寸法や、細かいところ(長襦袢の形や、背伏が必要なこと、居敷当ては要らないこと、衣紋抜きも要らないこと、襟の造作、等々)は和裁士さんと直接電話で話をして、打ち合わせしました。 ありがたやありがたや。長いこと反物が目に入ると鬱々としていたのに、ちゃんと長襦袢になって戻って来るなんて、嬉しくてたまりません。
そうして今月の始めころ、仕立て上がって、てんてん親分経由で送られて来たのでした。
(略)
おかげで、ちゃんと着ることができます!!!
機械を通せないと危惧されるほど弱っている(はずの)生地ですが、わたくしは年に数回しか着ないので多分何の問題もないと考えております。あちらも、お客さんから預かった反物を破いちゃったらシャレにならないから、安全策を取ったまで。こちらも、いろいろな手立てを、他に用意しておいた方がいいと感じました。選択肢は多い方がいいと思うのです。
今回のことで、京都の仕立て工房さんのことがわかりましたので、この先何か新規の仕立てものや仕立て直したいものがあったら、こちらに頼むことにします。往復の宅配便代金は、お馴染み着物問屋さんまでの交通費とほぼ同じですしね。とはいえ着物をあまり増やす予定がないのが残念です。
=======================
とても参考になりましたよ。
実は私の個人的なトラブルをお話しますが。
以下、私の不徳とするところです。
相手業者を非難する意図はございません。
読者に参考にしてほしい。
ネット通販で近江縮の反物を3万いくらで購入して。
そこでは水通しが二千円代で。
でも、それ以前に、とある着物のプロの方がツイッターで「水通しでニ千円代なんで安すぎるのはろくなものじゃない。本当にまともな水通しをするのなら、もっと高額をもらわないと割にあうわけない」とか。
安いとどういうトラブルがあるんかよう分からんかったけど。安パイを狙ってその高額だという着物のプロの方に水通しをお願いをして。
その件で、後でブログ等で「お値段が高額だけど~、安いところだとトラブルあるからと聞いたので~」とか書きました。
「反物の水通しでお安いお値段のところにはまだ依頼をしたことがないので私には分からないけど、お安いお値段のところに頼んで何かトラブル例があれば情報交換をして、ネットの集合知で情報収集できればいいなあ」、という意図のことを書きました。
その着物のプロの方にはブロックされました。
他の方が心配をして、「鍵アカで例の着物のプロの方から、貴方のことボロクソに言われてるよ」「貴方が紹介した和裁士さんの水通し動画のツイートのことも、例の方がボロクソにけなしてたよ」とか。
それ見ていないからよう分からんけど。下手に気にすると気に病んで精神病むからね。
しょうがないなあ。私の不徳とするところです。私の書き方も悪かったのでしょうね。
着物愛好家のブログを調べまくってたら、やっと、お安い水通しの実態についてのデメリットの情報をやっと見つけましたよ。そのブログ作者にはリアリティあるし信ぴょう性もあります。
水通しでも、機械を通す方法での水通しについての問題点が書かれていました。具体的な体験談なので、かなり信ぴょう性が高いですね。
こういう風に、是々非々で、方法の違い、機械の是々非々、手作業の是々非々、お値段の違い、を情報提供をしていけたらいいなあ。
なぜ、手作業で、しかもこういう方法ではお値段が高くなるか?
手間暇と時間がかかるから。でもその分、こういう長所がある。今後、他にも着物愛好家で、アンティークや老母などから受け継いだ古い反物を水通ししたいという要望があるかもしれないし、そういう方々のためにも、手作業の良さとその技術の有る職人さんを育成したいし、それに協力してほしい。
それなら分かる。こういう風に具体的に懇切丁寧に説明をし、客を説得、納得させていったらいい。
お値段がお安いのもあるけど。
それは機械を通すから。そのお値段がお安い分こういう短所があるけど。古い反物だと裂けたりとか。機械で水通しが不十分なのだと、素人の着物愛好家が手洗いや洗濯機で洗うと縮みやすい。機械で通す方法ばかりに依頼をすると、手作業でやる技術のある職人さんが生活できなくなるし、技術が途絶えるから。
消費者はそれを知った上で、よう考えて判断したらいい。
そういう風に判断の素材をみんなと共有できるといいなあ。
お互いに怒って喧嘩して仲間割れをしていって、なんてのをついやってしまうけど。
お互いに是々非々での情報を交換して、是々非々で判断できるようになれればいいなあ。
=================
いい例を例示しますね。
地方都市在住の和裁士さんがSNSで、自分の事情を懇切丁寧に説明をしていました。
いついつから仕立て代を値上げをしたいって。
呉服屋などから安い値段で依頼をされたら、その分、たいていの和裁士さんはこういう風に手抜きをしないととてもじゃないけどやっていけない。
彼女は本当の着物の縫い方はこれこれこうでって説明をして、手間暇のかかる本来の伝統的な技法でやっていきたいから、仕立て代をいついつから値上げ正するって。
どうしてもお安い値段がいいって方は、仕立ての手間を省略した和裁士さんに依頼をしたらいいんだし。
判断の素材を提示していてよかったです。
他の業者さんへの誹謗中傷や陰口でもないんだし。消費者に判断の素材を提示しているだけなんだし。
客が「え~?高いな~? 他はもっと安いよ?」と疑問に思うけど。
和裁士さんは消費者からそう言われても逆上して怒り狂ってブロックするのじゃなくて。その事情を丁寧に説明をして納得させたらいいんだし。
立派です。
昨日のツイートまとめました😊
— 宮西ちはる(香川県:1級和裁技能士) (@KimonoNuibito) August 19, 2021
バチ襟の付け方|桃色の月うさぎ(香川県 一級和裁技能士:宮西千晴) @KimonoNuibito #note https://t.co/Qj8WoFyz3X
お仕立て代の改正について|桃色の月うさぎ(香川県 一級和裁技能士:宮西千晴) @KimonoNuibito #note https://t.co/c56eA3ZRwO
— 宮西ちはる(香川県:1級和裁技能士) (@KimonoNuibito) April 14, 2021
彼女の仕立て代はお安いほうですよ。
それと彼女の長所は、麻の生地の素材を格安で入手しているから、それを元に、麻素材の居敷当て、衿裏、背伏せなどを準備しているから。私が調べた限りでは、彼女のところのが一番格安です。
既製品のほとんどが、居敷当て、衿裏、背伏せの素材はポリエステルとブッキングだから(夏はポリエステル素材だと暑いって)。
それか絹素材か(手洗いをしたら縮むトラブルあったとか)。
せいぜい良くても、木綿素材だし。
ヤフオクやリサイクルで出回ってる麻の着物も、まずほとんどが、居敷当て、衿裏、背伏せの素材がイマイチなのだらけ。
既製品の小千谷ちぢみの着物で7万円か8万円だけど。
でもポリエステルの居敷当とブッキングだし。
それならまだ、ネットで小千谷縮か近江縮の反物が3万円か4万円ぐらいで入手できたら、彼女のとこに依頼をすれば、ほとんど同じぐらいの値段で、麻素材で統一したものができるでしょうしね。
彼女の仕立ての技術がどの程度か、クオリティについては私は未体験なので判断保留しますが。
=====================