着物ブログ動画に疑問『着物の仕立て直しに15万ってどうなの!?』「着物の値段の相場」って? これって元ネタどこなの? 2

 

前回からの続きです。

 

 

kimonoranekonote.hatenablog.com

 

 

 

着物ブログ動画に疑問「着物の値段の相場」って? 

これって、その元ネタどこなの?

 

 

 

ameblo.jp

 

(引用開始)

 

さて昨日、ネットサーフィンしていたらSNSで衝撃的な投稿を見つけました。

お祖母様の着物を着たいと呉服屋さんへ仕立て直しにいくらかかるか聞きに行ったらA店では15万かかると言われ、B店では7万かかると言われ、何を信じていいのか分からないと困惑されている投稿でした。

 

 

(引用終了)

 

 

 

 

 

 

 

=====-

 

 

 

それと和裁士さんの仕立代の相場も色々あるでしょうね。

 

和裁士さんにも色々と言い分がおありかと思います。

これも、元ネタが分からないと、理不尽なボッタクリなのか、和裁士さんにも同情すべき部分があるのか、検証のしようがないですね。

 

======================

 

着物の仕立代の相場は?

 

★ 希望価格は、4万5千円!

(とある男性の和裁士のブログの希望価格。愛知県の後藤和裁さん。これは4万5千円ほしいというだけで。でもその着物の種類が明確に書かれてなかったので分かりにくい。その4万五千円の仕立代は、浴衣か単衣の一番簡単な普段着物の仕立代なのか、超高級で手間暇かかる着物なのかは不明)

wasaihataru.hatenablog.com

 

 

(扇屋さん、老母のシミカビだらけのボロボロの袷の着物への見積りが17万。高額過ぎて、申し訳ないですがお断りしましたよ。その見積りの内、仕立て直しの代金が4万5千円でした)

 

でも、その後藤和裁さんが実際にHPでのお仕立代の価格が、一番お安いので小紋、無地で2万7千円からなのね。

彼の希望は、一番簡単な単衣の小紋や無地の仕立て代を4万5千円以上にしてほしいのか?

それとも、4万5千円クラス以上の仕事がずっと途切れずほしいって意味かしら? 振袖6万円以上、留袖7万以上だから、そういう高額なお仕事だけ途切れずずっと来てほしいのかしら? わかりにくいですね。

gotowasai.jp

 

★ 3万5千円

船場繊維センターの「みしな」さんが「男手に頼むから、それだけの額にしてあげたい」 これは女性差別じゃ無くて、婉曲に他の店のは価格破壊すぎることを言ってたのでしょうね。これも、どういう種類着物の仕立代なのかは詳しくは聞かなかったので不明。一番簡単な浴衣でその値段なのか? 高級で手間暇かかる着物なのかは不明)

 

★ 2万7,500円

大阪の和裁士さんに、夏の近江縮の麻の着物。バチ衿で、麻の居敷当てつき。私の不徳とするところで、和裁士さんを振り回してご迷惑をおかけしたので、みしなさん値段の3万5千円分のその差額7500円も謝礼として支払いましたよ。

 

★ 浴衣 2万3,000円から

宮西ちはる(香川県:1級和裁技能士)

ネットのHPで、詳細な分類と値段の説明を書いてくれているのを見つけましたよ!

これがギリギリの相場をよう考えてる。

単衣で、一番お安い浴衣とかなら2万3,000円から。

単衣の小千谷なら2万8,000円で。

それから、単衣のフォーマル着物、袷のフォーマル着物だと仕立代が高額になってきて。

一番高額なのは、袷の比翼つきの留袖なら7万4千円で。

note.com

 

 

これだけ具体的に詳細に、仕立代の希望額を書いててくれると、本当に参考になる。

 

 

それにしても、後藤和裁さんは、和裁士の希望額が「4万5千円以上」と書いてたけど。具体的に書かれてないので意味が分からなくて。

最低限のお値段が4万5千円以上ほしいのか? 浴衣や小千谷縮でも、4万5千円以上ほしいのか?

それとも訪問着や振袖や留袖など高額の仕立代のお仕事がずっと途切れずにほしいのか?

 

======================

 

とある和裁士の男性の方がブログで「4万5千円ぐらいもらわないと生活が厳しい」って! 驚きましたよ。

私には高額すぎるわね。

 

東京の扇屋さんに老母のシミだらけのボロボロの着物を宅急便で送ったら、17万何千円で。

シミ取り作業に高額かかるし。袷の着物の裏地の交換にも高額かかるし。

その内訳には、着物の仕立直し代が4万5千円ぐらいでした。扇屋さんは、和裁士さんの生活のことをようお考えの方なのでしょうね。それはそれで、ある種の見識です。

ただし、大金持ちのセレブ向けでしょうね。

ここに依頼をなさった方は、感想をお願いします。

申し訳ないけど貧乏な私はお断りしましたよ。

 

船場繊維センターの「みしな」さんでは「男手に頼むから、一着当たり3万5千円ぐらい払ってあげたい」って。

これを「女性差別」と誤解なさった方がいらっしゃったので釈明します。

船場繊維センターの「みしな」さんは、婉曲に(他のお店の和裁士さんのお値段は価格破壊過ぎて和裁士さんが自立して生活できなくて、結婚して嫁さん子どもつくることもできなくて、気の毒)ってことをほのめかしていたのでしょうね。

 

 

私が、SNS経由で東京の着物のプロの方からの紹介で、大阪の和裁士さんを紹介して貰って、麻の夏の着物を依頼しましたが。

後に東京の着物のプロの方から嫌われてブロックされて。その和裁士さんを巻き込んではいけないので紹介はしません。その和裁士さんには一切ナニも悪い感情はいだいてはいません。

夏の麻の着物の仕立代は、2万7,500円でした。

私の不徳とするところでご迷惑を色々おかけしましたので、詫び代も込めて、7,500円も振り込みましたよ。

その和裁士さんは、百貨店の呉服屋、心斎橋の藤井、船場繊維センターの「みしな」さんからも依頼を受けてるっていうので。客として、3万5千円を払ったってことにします。つまり、呉服屋さんが客の相談の分のお手間代って意味ね。

 

女性の和裁士さんで四国在住の方が、一級和裁士でかなりのキャリアをお持ちの方で、SNSでも次々とアップしていますが。

「今までお安い値段で引き受けていたけど。今後は値上げをしたい」って。

その事情も懇切丁寧に説明をしていましたよ。

呉服屋経由で安い値段で依頼をされたら、他の大勢の和裁士さん達は手抜きをしないとやっていけないから手抜きをしているけど。その四国の女性の和裁士さんは、安い値段でも、手抜きをしないでやっていったけど、このままでは他の業者さん達にご迷惑をかけるから、手抜きをしない代わりにお値段を上げることにするって。

ええ、それでいいんですよ。後はお客様が判断して、彼女のその値上げしたお値段で依頼するか、もっと安いところに(その分手抜きされるのでも諦めるか)頼むか判断したらいいんだし。

 

その女性の和裁士さんは「浴衣とか安い値段で引き受けていたけど。世間一般の方々は、浴衣なんて簡単なんだろうって甘く思ってるけど。柄を合わせるのが大変難しいし技術が必要なのにね」「小千谷縮の着物の仕立てのことを、浴衣に毛の生えた程度と思って簡単そうに誤解されてるけど、実はものすごい困難なのにね」って。

 

 

note.com

 

 

彼女の値上げの値段が、単衣で、一番お安い浴衣とかなら2万3,000円から。小千谷だと2万8,000円、小紋の着物だと3万5,000円とか、相場を考えながらギリギリのところを攻めているなと感心しましたよ。

一番高額なのは、袷の比翼つきの留袖なら7万4千円で。

客と直接打ち合わせをするのは時間と手間がかかって大変ですしね。その打ち合わせ料金もあるのでしょうしね。

「みしな」さん経由だと3万5千円ぐらいって。これは、事前の相談時間をたっぷり取ることで、客が何がほしいのかが整理できて助かるし。

 

私が直接和裁士さんに夏の麻の着物の仕立てを頼んだら2万7,500円でしたね。

その彼女の着物の仕立代については、私なりに色々チェックしてみましたよ。

夏の麻の着物に関しては私もよう調べたから分かる。彼女はギリギリのところを攻めててるけど、普段着物の仕立ての代金では、ギリギリ良心的な相場ですよ。

 

 

=========================

 

和裁士さんに直接依頼するメリット

国内の和裁士さんの活路

 

今は、夏の着物で、手洗い希望者のための着物で既製品がイマイチだらけなの。

 

今現在、既製品で、木綿や本麻や綿麻混交の素材の着物には、欠陥だらけ、信憑性ないのだらけ。

私も、木綿や本麻や綿麻混交の素材の着物で既製品を探したけど、どこか欠陥のあるのだらけ。ヤフオクも探したけど、欠陥のあるのだらけ。

 

★木綿や本麻や綿麻混交の素材の着物なのに、居敷当てが絹素材だと、手洗いすると縮む

★ 夏の着物の居敷当てがポリエステル素材だと暑い。広衿だと衿裏の素材がポリエステルだと暑い。

★ 反物に水通しがされていないのもあるみたいで、水で手洗いすると縮む。「既製品はもう買わない」と怒ってた着物愛好家がいたなあ。

それと機械通しだと、まだましだけど、それでも微妙に少し縮むような感じだとか。職人さんが手作業で懇切丁寧に何回も繰り返しに繰り返してやると、満足のいく仕上がりになるとか。

それと、アンティークのひ弱い生地だと、機械通しだと生地が裂けるリスクがあるからお断りをされたとかで。でも仲間が手作業で水通しをする職人さんを探してくれて、成功だったとか。やっぱり、アンティーク生地のためにも、手作業の水通しをしてくれる腕のいい職人さんは重要。

 

麻の素材の既製品のには欠陥のあるのだらけ。

 

それなら、木綿や麻の素材の反物で安いのが出回ったら、それを買って、そこそこのお値段の和裁士さんに頼む方が、信憑性が高くて、ギリギリのができる。

本麻の反物で良さそうデザインで、3万から5万ぐらいまでなら、買ったらいい。水通し、居敷当て、衿裏を同素材で、仕立て等で、だいたい8万ぐらいまでで、そこそこの質のができそうだし。

 

 

 

ネット通販を調べてみたら。

麻の着物が8万円で販売されてるけど。

 

必ず、「水通しを厳重にやっているのでしょうか?」とだけは確認してください。

とある着物愛好家のブログで、既製品の綿麻の着物を買ったら水通しをキチンとしていないのがあって水洗いをしたら縮んだので着られなくなったのでもう既製品は買わないと決めたとか。

それと広衿なら、衿裏の素材は何か?

それと居敷当てつきなら、その素材は何か?

それと綿麻の着物の衿裏や居敷当てがポリエステル製だと夏だと暑いとか。

綿麻の着物の居敷当て絹製だと水洗いしたら縮んだとか。

色々とトラブルが多いの。

 

ヤフオクで4万円か5万円で麻の着物の既製品のお古が販売されてるけど。ちゃんと水通しをされてるか、居敷当ての素材が何かとか、不安要素のだらけなの。安物買いの銭失いってなるから気をつけてね。

 

もし安売りで3万か4万円ぐらいで木綿か麻の反物が買えたら、その四国の女性の和裁士さんに、水通し、木綿や麻の素材の居敷当て、衿裏で、仕立てをお願いできるのなら、既製品よりは、信用できるのができそう。

 

逆に、既製品の着物メーカーは、夏の麻の着物の不安要素への対策を立てて、「水通しはプロが手作業で万全にやっています」「居敷当て、衿裏の素材も麻素材です」とかアピールしていけばいい!

 

本当にいいのは、一流の呉服屋さん経由で反物を買って、そこの紹介で和裁士さんに頼むのが確実だけど。

でも超高額なるでしょうしね。

麻の反物だけで10何万で。これは浴衣の姉さんクラスの小千谷縮か近江縮の値段ね。これが能登上布になると何十万円もするしね。宮古上布なら何百万なるしね。こんだけの額がしても、着物の格としては普段着で、結婚式等フォーマルな場には着ていけないとか。

一流の呉服屋経由だと高額になりますね。その分、信用できる。

一流の水通しだと6千何百円以上。

一流の和裁士だと4万5千円以上か。

貧乏な私には無理ね。

 

やっぱり、麻や木綿の反物を安売りで3万か4万で反物を買って、国内の技術有る職人さんに水通しと、和裁士さんに頼んだら。さらに、安くて適切な居敷当てや衿裏の素材もそろえてる職人さんに相談をして。そこそこの値段で、そこそこ良心的なのができそうね。

 

====================

 

和裁士さんにとっては一着2万何千円では生活が厳しいとか。

年金暮らしの老人に価格破壊で頼んでいるとか。

海外の裁縫工場に価格破壊で頼んでいるとか。

色々あるのかもしれませんね。

 

それか国内でもお安い着物の仕立てやさんがあるけど。

美夜古企画。

ミシン仕立てとか。

ミシン仕立てで着物を仕立てると、こういうデメリットもありますよ、って情報を事前に知った上で利用するのならいいのですが。

ミシンだとガチガチに縫いすぎて、お尻に圧力がかかるとお尻の部分の生地が裂けてしまうとか。これが手縫いだと、お尻の部分への圧力をのがして、糸のほうが裂けても布地の方は大丈夫とか。

ミシン縫いだと、仕立て直しがしにくいとか。反物をバラバラにしたいけど糸を解くのが困難とか、ミシン穴が残るとか、ミシン跡やその周辺が汚くなるとか。

 

そういうリスクを分かった上で利用するのならいいのですが。

 

 

====================