自分で着物や襦袢を洗い張り、水洗いに憧れて、試行錯誤してきたけど・・・
自分で着物や襦袢を洗い張り、水洗いに憧れて、
試行錯誤してきたけど・・・
自分でも、色々な本、雑誌、ネット情報を収集してきました。
・単行本発売・
— 長田佳奈(おさだかな)@女中さん③9/20発売 (@osakana_work) 2021年8月19日
【女中さんが家の人から着物のお下がりをもらう話】
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第5話「着物の話」
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前回の続きです。
kimonoranekonote.hatenablog.com
老母の古い長襦袢を、水洗いを、実験的に試してみたかったので、プロにお願いをしてみました。
その総括です。
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老母の何十年物のシミ、カビだらけの正絹の長襦袢、
プロに、水洗いを依頼して、
それも、「当店自慢の、撥水作用のある、水洗いを」というのを断って。
私は、着物への撥水加工、防水加工なんか絶対イヤだから、純粋に水洗いだけを実験的に依頼をしましたよ。
三着、依頼をして。
結果は、私は大満足。
★ 無地のピンク色の、黄色いシミが全体的に散らばっているのは。
完璧な仕上がり。
★ 無地のピンク色の、両脇に大きな汗シミと、全体的に黄色い細かいシミが散らばっているのでは。
両脇に大きな汗シミが少し残っている。
でも満足。
★ 赤い模様のあるのでは。
事前に「何十年ものの古いので、赤い染料の滲み防止作用が衰えていますけど」って。
でも、私の我が儘で水洗いを実験でお願いをして。
赤い模様が滲み。
自分でも納得。
赤い染料のや、赤い模様のあるやつで、しかも何十年物のアンティークでは、プロでも厳しいのに、うちみたいな素人では無理なのね。
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私としては、長襦袢三着を、水洗いをプロにお願いをして、結果は大満足です。
結果は、一着だけパーフェクト。
一着は、細かい黄色いシミがたくさんあったのはとれたのは大満足。でも両脇の大きな汗シミがかすかに残ってるけど。
一着は、赤い模様が色滲み、色移りなど色々あるけど。
これは私の我儘に職人さんを付き合わせてお願いした結果ですので。これは私の責任ですので。
撥水加工や撥水作用にある洗剤は嫌と無理を言ったんだし。
襦袢を持って消えないか?と急に不安になったので、途中でもいいからと返却をお願いしたのだし。
私がアホで我儘を言ったのだし。それでも満足。
自分達も賢いお客様になるようにすることが義務なんだし。職人さんを虐めずに、キチガイモンスタークレーマー化せずに、地元のポリシーある職人さんを育てていきましょう。
今後も、もし引き受けてくださるのなら、お願いをします。
毎年、着物替えの時期に、汗抜きトントンをお願いして。
又、汚れてどうしようもなくなったら、次回は洗い張りのとこに頼むのがいいわね。
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私が目指したかったのは、老母のシミカビだらけの着物や長襦袢を自分で水洗いできないかなあ?と思ってたけど。
できたら洗い張りに挑戦したかったの。
それが無理でも、自宅で手洗いをしたかったの。
ネットや本で知った情報では、
「ドライクリーニングだと、汗の汚れは取れない」「汗の汚れを放置したら、頑固な汚れが目立つようになる。見えるようになると、こびりついて取れない」
「ドライクリーニングだと、カビは取れない。カビの菌をそのままにしておくと、菌が他の着物にまで伝染する」って。
「汗汚れは、汗抜きか、水洗いしないと取れない」
「カビは、洗い張りで水洗いとブラシでこするのでないと取れない」とか。
外部から見えない襦袢だし、自分で挑戦しようと思ったけど。
まずは高額かかっても、プロに水洗いを実験して貰って。
結果が分かりましたよ。
★ 正絹の長襦袢で、無地のやつで、まだシミが薄いやつだと、水洗いしても成功するのもあるけど。
★ 正絹の長襦袢で、無地のやつで、何十年もかかって染みついた大きな頑固な汗ジミだと、少しはマシにはできるけど、完璧には落ちない。
それ以前に、昔、洗い張り屋さんの鹿島屋さんに、老母の汗ジミのある袷の色無地について問い合わせたら、
鹿島屋さん「いったん全部を脱色して、全体を染め直さないと無理。総額で7万何千円ぐらい」って。
★ 正絹の長襦袢で、何十年物の古いアンティークで、赤い大きな模様のついてるやつだと、その部分の染料の滲み防止措置が衰えてしまってる。水洗いをすると、他の部分にまで滲むし、他にも移るとか。
素人には水洗いは無理ですね。諦めます。
又、赤い染料の模様のある長襦袢を着て、さらに上に他の着物を着ると、汗や体温で上の着物にまで赤い染料が染まる危険性があるわね。
この古い何十年物の襦袢の赤い模様の部分に、プロの職人さんが滲み防止措置ができないかしら?
それができないのなら、汗と体温で上の着物に赤く滲む危険性があるので、没にするしかないわね。
「昔の着物には赤い裏地がついてたり、赤い襦袢を着てたけど、上の着物にまで滲むから避けられるようになった」というお話がありましたよ。
染めたてのだと、滲み防止措置が効果発揮してるのでしょうけど、何十年物の古いアンティークになると滲み防止措置が衰えて、水洗いしたら他にまで移るのでしょうね。
私「なるほど。赤いのも昔の特有なんですね」
池田さん「そうだね昔は、襦袢とかも赤いの多かったね。着物に色移りするとかあって、今は赤い襦袢は廃れたけど」
私「赤い襦袢!?襦袢といえばピンクとか淡い色のイメージです」
池田さん「そうそう今はそういうのが普通になったね」
そういや、老母の正絹の上等の袷の着物(白地に、赤い大きな花丸の模様が複数あって。裏地は赤色)がひどいシミだらけなので、アチコチに郵送して見て貰ったら。
東京の扇屋さんに、見積りがメールで即座に論理的に懇切丁寧に詳細な情報付きで届いたのには立派でしたけど、17万何千円で驚きましたよ!
「この大きな赤い模様の部分は、洗い張り、水洗いをしたら、他にまで滲むから無理ですね」とか色々で、難解な処理が必要とか。
東京の他のシミ抜きと洗い張りのところに郵送しても、「この大きな赤い模様の部分は、洗い張り、水洗いをしたら、他にまで滲むから無理ですね」とか、同様でした。
古い着物で、赤い大きな模様は、プロの職人さんでも触れるのは危険なんでしょうね。
他の着物愛好家達への助言ですけど。
老母からお古の正絹の長襦袢を譲って貰ったり、アンティーク屋さんで素敵のを見つけても。
でも深紅のとか、深紅の染め模様のあるやつで、何十年物の古いやつは危険! 古いやつだと滲み防止措置が衰えてて、他にまで赤い色が滲む危険性がありますね。
★ 水で手洗いをすると、色が滲むのもある。プロの職人さんでさえ、水洗いでは無理だった例もあるのね。
★ ひょっとしたら、上に着た着物にまで滲む可能性あり。
ご注意ください。
必殺シリーズで、男性俳優が女郎さんから真っ赤な長襦袢を譲って貰って着てるのには魅力的で。私も憧れたけど。
真っ赤な正絹の長襦袢って、古いのだと危険なのね。
アンティークショップやヤフオクで、真っ赤な正絹の襦袢や、真っ赤な模様のあるのを見て一目惚れをしても。買うときにはご注意くださいね。
安パイは、新品の白い襦袢でしょうね。
その次には、新品の薄いピンクか肌色ので。
真っ赤なのはリスクあるわね。どうしても真っ赤なのがほしければ、信頼できるメーカーから、新品で。しかもアフターケアの知識のあるところでしょうね。
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一番いいお手入れは、洗い張り。全部をほどいて。又、反物の形に縫い直して、洗濯をしてから。ピンとのばして、ひっぱって。又、着物に縫い直して。
でも超高額。
安くて、しかも形が崩れるのがイヤなら。安パイで、汗抜き。
水滴をふりかけて。乾いた布でトントンして汚れを移動させる。洗浄力は弱い。
きもの医の水洗い。汗抜きよりは洗浄力あり。
でも、リスクはある。
特に、正絹で、赤い色の染料のあるやつ。これは私が悪いのだけど、正絹の赤色の染料の模様のある長襦袢を、私が撥水作用のある洗剤を嫌いだからって拒否して、撥水作用の無い洗剤で洗えるかどうかを実験して貰ったから。
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