憧れの赤い襦袢、赤い模様の着物。でも赤い染料の色落ちには気をつけて!
憧れの赤い襦袢、赤い模様の着物。でも赤い染料の色落ちには気をつけて!
必殺シリーズで、男性俳優の赤い襦袢には憧れてて。
女郎さんから真っ赤な長襦袢を譲って貰って着てるんだろうな~って。
私も憧れたけど。
真っ赤な正絹の長襦袢って、古いのだと色落ちの危険なのね。
アンティークショップやヤフオクで、真っ赤な正絹の襦袢や、真っ赤な模様のあるのを見て一目惚れをしても。買うときにはご注意くださいね。
安パイは、新品の白い襦袢でしょうね。
その次には、新品の薄いピンクか肌色ので。
真っ赤なのはリスクあるわね。どうしても真っ赤なのがほしければ、信頼できるメーカーから、新品で。色落ちしないように厳重に堅牢度の高い染め方をしてて。しかもアフターケアの知識のあるところでしょうね。
=============
============-
私が目指したかったのは、老母のシミカビだらけの着物や長襦袢を自分で水洗いできないかなあ?と思ってたけど。
できたら洗い張りに挑戦したかったの。
それが無理でも、自宅で手洗いをしたかったの。
ネットや本で知った情報では、
「ドライクリーニングだと、汗の汚れは取れない」「汗の汚れを放置したら、頑固な汚れが目立つようになる。見えるようになると、こびりついて取れない」
「ドライクリーニングだと、カビは取れない。カビの菌をそのままにしておくと、菌が他の着物にまで伝染する」って。
「汗汚れは、汗抜きか、水洗いしないと取れない」
「カビは、洗い張りで水洗いとブラシでこするのでないと取れない」とか。
「着物の型崩れがどうしてもイヤなら、汗抜きで。本当に洗浄力が高いのは、水洗いで、型崩れしたくないのなら、洗い張りだけど、仕立て直しもあるので高額になる」って。
===============
外部から見えない襦袢だし、自分で挑戦しようと思ったけど。
まずは高額かかっても、プロに水洗いを実験して貰って。
「きもの医」にお願いをして。
私の我が儘にふりまわして申し訳なかったです。
いつか自分で正絹の着物を水洗いできるようになりたいという願いと。
撥水加工はイヤだ。撥水加工作用のある洗剤もやめてほしい。撥水加工作用のない洗剤で実験でもいいからしてほしい。
結果が分かりましたよ。
★ 正絹の長襦袢で、無地のピンク色の生地のやつで、薄い黄色いシミが全体的に散らばってるやつだと。撥水加工作用の無い洗剤で、水洗いしても成功しました。よかった。
★ 正絹の長襦袢で、無地のピンク色の生地のやつで、薄い黄色いシミが全体的に散らばってて、しかも何十年もかかって染みついた大きな頑固な汗ジミだと。
両脇の濃い黄色い汗シミは、少しはマシにはできるけど、完璧には落ちない。
それ以前に、昔、洗い張り屋さんの鹿島屋さんに、老母の汗ジミのある袷の色無地について問い合わせたら、
鹿島屋さん「いったん全部を脱色して、全体を染め直さないと無理。総額で7万何千円ぐらい」って。
★ 正絹の長襦袢で、何十年物の古いアンティークで、赤い大きな模様のついてるやつだと、その部分の染料の滲み防止措置が衰えてしまってる。水洗いをすると、他の部分にまで滲むし、他にも移るとか。
素人には水洗いは無理ですね。諦めます。
又、赤い染料の模様のある長襦袢を着て、さらに上に他の着物を着ると、汗や体温で上の着物にまで赤い染料が染まる危険性があるわね。
この古い何十年物の襦袢の赤い模様の部分に、プロの職人さんが滲み防止措置ができないかしら?
それができないのなら、汗と体温で上の着物に赤く滲む危険性があるので、没にするしかないわね。
そのことについては、前回のエントリーでも詳細にまとめました。
kimonoranekonote.hatenablog.com
=================
「昔の着物には赤い裏地がついてたり、赤い襦袢を着てたけど、上の着物にまで滲むから避けられるようになった」というお話がありましたよ。
染めたてのだと、滲み防止措置が効果発揮してるのでしょうけど、何十年物の古いアンティークになると滲み防止措置が衰えて、水洗いしたら他にまで移るのでしょうね。
留袖
池田さん「これは、古い着物だね」
私「多分、祖母が嫁入りの際に誂えて貰ったものみたいなので相当古いかと思います」
池田さん「この袖裏に赤いのあるでしょう。昔の着物はこういうのつけてたけど今はつけないから着るなら取らないとね。」
私「あ、そうなんですか?昔のはこの赤いのついてたんですか?比翼もついてないしこれ留袖っぽいけど留袖か確信持てなくて...」
池田さん「これは留袖だよ。昔は白羽二重の上に着たの。でも重いし大変だから比翼ができて、今の留袖はほとんど比翼つきだね」
私「なるほど。赤いのも昔の特有なんですね」
池田さん「そうだね昔は、襦袢とかも赤いの多かったね。着物に色移りするとかあって、今は赤い襦袢は廃れたけど」
私「赤い襦袢!?襦袢といえばピンクとか淡い色のイメージです」
池田さん「そうそう今はそういうのが普通になったね」
そういや、老母の正絹の上等の袷の着物(白地に、赤い大きな花丸の模様が複数あって。裏地は赤色)がひどいシミだらけなので、アチコチに郵送して見て貰ったら。
東京のシミ抜きと洗い張りのところに郵送しても、電話で「この大きな赤い模様の部分は、洗い張り、水洗いをしたら、他にまで滲むから無理ですね」とか。
東京の扇屋さんに、見積りがメールで即座に論理的に懇切丁寧に詳細な情報付きで届いたのには立派でしたけど、17万何千円で驚きましたよ!
「この大きな赤い模様の部分は、洗い張り、水洗いをしたら、他にまで滲むから無理ですね」とか色々で、難解な処理が必要とか。
結局は東京の三島さんに、7万円の範囲内でいいからとお願いをしたら、結果は満足でした。ありがとうございました。
赤い模様のある部分を脱色をして、それから後で上から再度、赤い模様をつけていたわね。
それと、老母の何十年も昔の長襦袢を、「きもの医」に送ったら。
ピンク地の無地に黄色いシミだらけのやつはきれいに落ちて満足な出来だったけど。
ピンク地に赤い扇模様のやつは、事前に「赤い模様の部分は厳しい。赤い染料の堅牢度が完全にダメになってる」って。
それでもいいからと、水洗いと、撥水加工作用の無い洗剤とか、色々無理をお願いをしたら、赤い扇模様の染料が滲んで大変なことになって。
赤い模様の長襦袢に関しては、プロでもダメなら、私みたいなド素人が自分で洗いたいって将来の夢は諦めつきました。
====================
古い着物で、赤い大きな模様は、プロの職人さんでも触れるのは危険なんでしょうね。
他の着物愛好家達への助言ですけど。
老母からお古の正絹の長襦袢を譲って貰ったり、アンティーク屋さんで素敵のを見つけても。
でも深紅のとか、深紅の染め模様のあるやつで、何十年物の古いやつは危険! 古いやつだと滲み防止措置が衰えてて、他にまで赤い色が滲む危険性がありますね。
★ 水で手洗いをすると、染料の堅牢度がなくなってて色が滲むのもある。プロの職人さんでさえ、水洗いでは無理だった例もあるのね。
★ 大阪の「きもの医」は、撥水作用のある洗剤を利用しているけど。私は撥水作用がイヤなので、無理を言って「撥水作用の無い洗剤で実験してくれ」とお願いをしましたよ。結果、やっぱり、撥水作用の無い洗剤で、古い正絹の赤い模様のあるやつを洗うと滲むって結果になりましたって。しょうがないけど、これで納得して諦めがつきましたよ。
★ ひょっとしたら、上に着た着物にまで滲む可能性あり。
ご注意ください。
================-
WABITAS京都で、色落ちしない赤い襦袢を売ってたけど。
どうでしょう?
============
振袖用長襦袢:正絹反物
梅絞り【色落ちしません】
¥39,600(税込)
============
■ 振袖用長襦袢:正絹反物 ≪梅絞り【色落ちしません】≫ - 11000198¥39,600(税込)
振袖用の絞り染めの高級長襦袢です。
生地は、良質な日本製の紋綸子です。
長襦袢の産地でもある、石川県小松市の機屋さんで丁寧に織り上げられた、優しくて温かみのある重目の綸子で、可愛い梅の文様を振袖用に織り上げた人気の模様です。
染は絞り職人さんが一つ一つ丁寧に絞った絞り加工で、紅の色が絞り独特の染め上がりで、白の梅文様に入らず、綺麗に染め上がっています。
色の境目は、絞り独特のムラが出来て高級感がありとても素敵です。
ごく最近までは絹素材の紅色染は、色が落ちるモノとされてきました、特に絞り染めは堅牢度が低く色落ちするのが当たり前でしたが、
この絞り染の紅は、最上級の堅牢染を施していますので、色落ちの心配がいりません。
無地染屋さんの研究と努力が実り、見事に綺麗な製品化が可能となりました。
振袖の豪華な着物を、さらに袖から見せるお洒落が魅力的な振袖用の創作絞り長襦袢です。
素材 絹100%
製織地 日本(石川県 小松)
染色地 日本(京都)
生地 国産小松綸子【長さ18m 巾38cm】
種類 フォーマル
染
色 紅
==================
いいな~憧れる~!
もし本当ならほしい。
誰かお金持ちの有志が試してみてほしいわん。
反物だけで、¥39,600(税込)
国内手縫い、単位仕立てで、お見積り金額(税込) ¥63,800(税込)
やっぱりお高いわね(ショボーン)
==============-