老母の袷の大島紬は、着る時期が微妙。単衣に仕立て直し? 胴抜き仕立てに仕立て直し? その答えは?
老母の袷の大島紬は、着る時期が微妙。
薄いけど、密度があるから、涼しくないし、暑い。
冬用にしては、薄くて、ピカピカして、冷たそうだし。
秋の短期間か、春の短期間か。
単衣に仕立て直し?
胴抜き仕立てに仕立て直し?
その答えは?
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大島紬を単衣に
胴抜き仕立て
胴抜き仕立ての全4パターンについて解説!
胴抜き仕立てよりも、単衣で
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以前、着物屋さんから「大島紬は単衣より袷の方が良い」と聞いたのですが、なぜなのか忘れてしまいました。
分かる方、教えていただきたいです。
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大島は軽く滑りが良くひんやりとする質感があるため、単衣にする方も多くいらっしゃいます。
しかし、織りが密であるため風を通しにくく単衣には暑いのと、軽過ぎて裾が舞いやすいのを
嫌って単衣を避ける方もいらっしゃいます。
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暑い地方の平織りの先染めの織物で、軽くて薄い、けれども正絹なので温かい、
というのが大島紬の特徴です。
袷に仕立てても軽くて肩が凝らないのです。こちらはその産地で、実家を探せば古い大島が数枚見つかるという土地柄です。
昨今の暑さで、古い大島は裏をはずして単衣にするようになりました。
ただしその生地を触ってみて、単衣に向きそうな厚みや手触りのものにします。
仕立ててから、あまりに軽くて翻って着にくく失敗したなというものもあります
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私は、老母の袷の大島紬を、単衣か胴抜き仕立てに仕立て直しをしようかと迷ってたけど。
一応、元々の持ち主の老母にも相談をしたけど。
老母は、仕立て直しを拒否。
しょうがないわね。
それと、着物ブログの女性が、「胴抜き仕立てには、あんまり効果が感じられない」と否定的だったし。
それで、私も考えが決まった。老母の大島紬の袷の着物をそのままにしておく。
それでも、袷の大島紬って、着る時期が困る。
薄っぺらいくせに、密閉性がきついから、暑い。だから春夏秋には暑い。
それでいて、薄べったくって温かみが感じられないから、真冬には冷たそうな見た目だし。
年末年始、お正月気分から、まだまだ和風情緒の残る二月、三月はまだまだ寒い冬から。春の暖かい時期はほんの一瞬だけで。「春はライオンのように去って行く」。その後はあっというまに、梅雨か猛暑へ。
秋のほんの一時期か、春のほんの一時期ぐらいしか、着る時期がないんちゃうかなあ?
でも、着物の衣替えのルールを無視したら、着用時期が少し広がるわね。そうしましょう。
いっそ、単衣に仕立て直しをして、衣替えのルールを無視したら良さそうだけど。
でも単衣だと、裏地がない分、痛みやすくなるのと。大島紬は裏地がないとペラペラ軽くなりすぎて着心地が悪くなりそうという欠点があるのと。豪勢さがなくなるのと。老母が嫌がるのと。悩ましいわね。
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