着物のお手入れ、職人さんに感謝。東京の洗い張り屋さん、鹿島屋さん。
東京の洗い張り屋さん、鹿島屋さんから、お願いしてた着物が届きました。
本当にありがとうございました。
老母の色無地に、黄色い伊達襟もついてたとか。記憶になくてごめんなさいね。
鹿島屋さんにお電話で「お宅の店では、布のりを使いますか?」と聞いたら、うれしそうに「はい。もう洗い張りで布のりをする店は本当に少なくなりまして。私ぐらいかなあ」って。 「布のりを同封しますよ。どういうのか、ぜひ知ってください」 私「よう使わんし~」 鹿島屋さん「どういうのかを知ってもらうだけですよ」って。
領収書に「アオネズ」って。老母の色無地の着物の色が不思議な色だなと思ってたけど。 青色と鼠色とが混ざったような色なのね。 気に入った! 地模様が森林で、それに似合う色は青色だけしか考えられないし。 それでいて、慶弔両用だと、故人を偲ぶ会だと鼠色が無難だろうし。両方のいいところを取り入れた名称、気に入った。 光の加減で、青色に見えたり、鼠色に見える微妙さが気に入った。
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これまでの経緯を説明しますね。
老母の桐の箪笥には着物がたくさん。でも全然着なくなってて。
今まで遠慮してたけど。ついに開封してみたら。なんと、シミだらけ!
チラシでN呉服が「京都から本場のお手入れ職人さんを承知」「料金を安くします」ってのがあったので。
他人には譲れないようなの、家紋のついてるのをキャリーバッグに詰めて持参したら。
★ 黒留め袖
★ 一つ紋の水色の色無地
★ 一つ紋の黒い短い羽織
一つ紋の水色の色無地について。
「シミ、ヤケがひどい。洗い張りをしてから、全部染め直すべき」
「サイズが小さい。身丈も短いし、身幅も短いし。貴方が着るのなら、大きめに仕立て直しすべき」
見積りが15万ぐらい!
私シブチンに粘りに粘って「この防水加工は省略したら安くなるのでは」と言っても、店員が困り切ってて。
私は申し訳ないけど、断りました。
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次に、神奈川県平塚市の洗い張り屋さんD屋に、LINE登録をして、写真を添付して送付して事情説明。
私の身長体重、BWH、裄丈、などできる限り書いて。
宅急便で発送。
携帯電話に着信があったので、かけ直したら、受付女性が困り切った声で
「着物のサイズが小さすぎて、ご希望のサイズに仕立て直しはとてもじゃないけど無理です」
「この着物の身丈が150cmで。身長160cmの方向けになんて無理です」
「この着物の身幅も小さいですし」
私驚いて! 以前のN呉服屋だと仕立て直しができそうな感じだったので!
LINEでも、老母の着物がそこまで小さくて私向けには仕立て直しが無理だなんて驚きましたと書いて。
店主の男性が出てきて。
困り切ったような声で。声が暗くて。
「この着物の仕立て形には余裕がなくて」
「シミとりだけじゃなく、ヤケもひどいので全部染めるので、かなりの額がかかるはず」「洗い張りをした後、染め直して、仕立て直しだから。5万か6万か」
困り切ったような声で。声が暗くて。
返送してもらって。
ショックで。
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返却してもうた着物を、私が再度試着してみたら腰骨あたりにギリギリきたら十分だし。身幅は狭いのかどうかは私には判断できないけど。
ネット検索をして。
こういう方法で着るというのもあるし。諦めきれなくて。
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東京の洗い張り屋さん、鹿島屋さん。
電話で事情を説明をして。
「サイズが小さいかもしれないと言われて。そちらでは、仕立て直しが可能かどうか。もし小さければ、ネットで得た情報で自分なりに工夫して着る方法をとりますので」
「シミとりだけじゃなく、ヤケもひどいので全部染めるので、かなりの額がかかるはず」「洗い張りをした後、染め直して、仕立て直しだから。6万に消費税で7万いくらぐらい」
私「今回は洗い張りに仕立て直しだけにします。そして又汚れたら、その後も着続けたければ、その時にこそ、洗い張りと脱色と全部の染め直しと紋の入れ直しと仕立て直しとを全部やるつもりです」
そういう条件でお受けくださって。
FAXでも事情を説明をして。
お受けくださって。
「シミ、ヤケがひどいので、全部解いて洗い張りをして、全部を脱色をしてから、又ゼロから全部を染め直して。家紋が落ちるのでゼロから入れ直したら。だいたい総額が6万いくらに消費税で7万ぐらい」
N呉服屋の見積り15万いくらよりはずっとお安いのね。
神奈川県平塚市のD屋さんの言ってた5万か6万ぐらいよりも高額。D屋さんはボッテルわけじゃないのね。疑ってごめんなさいね。
私は鹿島屋さんの説明でお受けすることにしました。
鹿島屋さんが「私の知り合いで腕のいい和裁士さんにお願いをして。できる限りの腕をふるってほしいって言いましたので」
仕立て上がりが届いた。
十分、満足、満足。
身丈も余裕だし。
身幅も余裕だし。
サイズは満足だし。
私が自分で見ても、老母の着物の中で一番似合うてる気がするよ。これが一番のお気に入り。
老母に見てもらって、私が「よう似合打てるやろ?」言うても、お愛想だろうけど「うん」って。
鹿島屋さんの仕事仲間の和裁士さんはかなりの凄腕なのかな? 袷の小さなサイズの着物でもできる限り大きく仕立て直すだけの技術があるのか?
それとも、私が事前に「できる限り事情説明をして、小さくても無理なら無理で、ネットで調べた方法で工夫する」と書いたのが良かったのかな? 仕上がりはもう、私の十分満足のいく大きさだったし。
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