着物ブログ動画に疑問『着物の仕立て直しに15万ってどうなの!?』「着物の値段の相場」って? これって元ネタどこなの? 1
着物ブログ動画に疑問「着物の値段の相場」って?
これって、その元ネタどこなの?
(引用開始)
さて昨日、ネットサーフィンしていたらSNSで衝撃的な投稿を見つけました。
お祖母様の着物を着たいと呉服屋さんへ仕立て直しにいくらかかるか聞きに行ったらA店では15万かかると言われ、B店では7万かかると言われ、何を信じていいのか分からないと困惑されている投稿でした。
(引用終了)
=====-
これね~。
元ネタがどこか、分からないと、事情がつかめないわね。
ひょっとしたら、その和裁士さんにも言い分がおありかもしれへんしね。
たまたま、偶然だけど。
私も似たような体験をしたのでブログにアップしました。
老母の大量の着物がカビ、シミだらけで。
その内の一着が、一つ紋の色無地で、両脇に汗ジミ、内側に黄色いシミがあって。
西尾呉服がチラシで「京都からシミ取り職人さんを招致します」っていうので、キャリーバッグに大量の着物を詰めて持参して行きましたよ。
店長から見積りを見せて貰って、15万何千円で。
その内訳をよ~くチェックしたら、
洗い張り、シミ取り、仕立て直しはわかるけど。なぜか、ガード加工、パールトーンで1万何千円もブッキングされてるので、私がガード加工はいらないっていくら言っても、店長は必死でガンとして折れなくって。しょうがないからお断りしましたよ。
神奈川の洗い張り「だるまや京染本店」に宅急便で送ったら、「小さいサイズのを大きく仕立て直しするのは無理」ってお断りされてショックで。
ネット検索で、東京の鹿島屋さんを見つけて、そこに宅急便で送って。
「私の知ってる中でも一番腕のいい和裁士さんにお願いしてみますね」って。
感激。
見積りを聞いたら、7万何千円で。
その内訳は、洗い張りと。シミがひどすぎてどうしようもないから、脱色して、染め替えをして、又家紋をゼロからつけ治して。そして仕立て直しをして。
総額7万何千円ってとこね。
東京の鹿島屋さんが紹介したその和裁士さんの腕は確かで、老母の小さい着物を自分が着ても十分満足できる仕上がりでしたよ。
東京の鹿島屋さんは、古くからの伝統的な手法での洗い張り職人さんで、今は希少な布のりを誇りに思ってる人で。
私がガード加工について質問をしたら、「ガード加工をされたら、水洗いができなくなるから、洗い張りができなくなるってデメリットがあります」「染め替えも困難」って。ここは良心的。
============
たまたま、偶然、似たようなことが有ったのかもしれないけど。
着物の仕立て直しに15万円もかかった、その内訳の明細も知りたいわね。色々な事情があったのかもしれないし。
シミ、カビだらけだから一々シミ抜きするとすごい金額がかかるとか。
洗い張りの代金もかかって。
袷の着物だと、裏地がもうボロボロでカビだらけで、いっそのこと全部交換したほうがいいとか。
洗い張りをして、シミ抜きでも無理だから、いっそのこと、もう脱色して染め替えをしたほうがいいとか。そうしたら、家紋も又ゼロから書き直さないといけないとか。
それだけだと良心的だけど。
まあ、西尾呉服の15万何千円と、鹿島屋の7万何千円との差額8万円については、私も知りたいですね。
私が覚えているのは、西尾呉服の明細書にはパールトーン1万何千円も入ってて、私は「それいらない」っていくら言っても、店長がそれも是非って必死だったので、私は断って帰ったということだけ覚えてて。
パールトーン以外にも、呉服屋には色々とノルマがおありみたいですけど、明細書には他にも何がブッキングされてたかはもう記憶にないですね。
呉服屋には上からガード加工、パールトーンのノルマがおありって店が多いみたいなのね。店長が必死でブッキングしてくるとか。
私はガード加工、パールトーンは絶対いらないって考えだから断るけど。
色々な事情があるのかもしれないでしょうしね。
==============
それと和裁士さんの仕立代の相場も色々あるでしょうね。
和裁士さんにも色々と言い分がおありかと思います。
これも、元ネタが分からないと、理不尽なボッタクリなのか、和裁士さんにも同情すべきてんがあるのか、検証のしようがないですね。
この続きは、次のエントリーでまとめますね。
(続く)
kimonoranekonote.hatenablog.com